地震でトイレ、水道、電気が使えない時に役立つ防災グッズ
地震が起きると、電気が使えない!トイレが使えない!さらに水道水が出ない・・・そんな自然災害がいつ起きても大丈夫なように、防災グッズを常備してますか? 最近では、防災グッズのセット品も出回っていますが、限られた量で本当に使えるものをそろえるのは意外と大変!そこで今回は、東日本大震災の被災地で本当に役立ったモノをお伝えしますね。
地震でトイレ、水道、電気が使えない時に役立つ防災グッズ
簡易トイレと赤ちゃんのおしりふき
地震などの災害で被災地でまず困るのがトイレの調達。
水道の水も止まってしまい、水洗トイレが使えなくなることは十分考えられます。特にこれは女性にとってとても切実な問題になりますよね!
近くに川の水などの水源があればトイレの排水にも使えますが、どこに避難することになるかわからないので、携帯簡易トイレを10セット位は用意しておく方が安心です。
また、水道の水がない時に手や体を拭くのにウェットティッシュが便利ですが、これを赤ちゃんのおしりふきで用意しておくと、一番肌がデリケートな赤ちゃん仕様でなおかつ衛生面もとても配慮されているので、入浴できない時でも体全体に使えて清潔を保て、ストレスが減ります。
懐中電灯よりも両手の使えるヘッドライト
市販の防災グッズセットでは、地震などの災害時の明かりとして「懐中電灯」が必ずと言っていいほどリストに入っています。けれども被災者の多くの人は、「災害時に本当に必要だったのはヘッドライト」だったと語っています。被災地では昼夜を問わずにひっきりなしにけが人の救助活動や物資の運搬作業が行われているので、両手が空かないととても不便だからです。
また、都市部のオフィスから真っ暗な街の中を自宅に向けて歩いて帰る時にも、少しでも体の負担を減らして安全を確保しながら移動するには懐中電灯よりもヘッドライトが適しています。これから用意する人はぜひ心に留めておいてくださいネ。
「軍手」入れてても使えない!?頼りになるのは「皮手袋」
防災グッズの中に必ず入っている「軍手」いろいろな作業中に手をケガから守るために使います。けれども地震を経験した被災者の方は、「革製手袋の方が役に立った」と語ります。地震の被災地での救援活動やがれきの処理では、とがった釘やガラス、鋭利な木材などが露出していて、軍手でこれらを扱うと軍手を突き破って手をケガしてしまう恐れがあります。
水道が止まってしまうと、たとえ川の水などがあったとしても傷口の十分な洗浄や消毒が行いにくく、医薬品や医療ケアが不足している状態では大変危険なことになります。そこでケガを未然に防ぎ、安全に作業をするためには軍手よりも丈夫で安全な皮手袋が適しているというわけなのです。
「軍手」は防災グッズの常識でしたが、実用性を考えるとダンゼン皮手袋をお勧めします。
捨てる前に一部取っておこうよ新聞紙
新聞紙は一枚だけだとペラペラで破れやすい貧弱な感じのものですが、ギュッと一部まるごと丸めて筒状にするとかなり丈夫になります。地震で骨折などのケガを負ってすぐに病院にかかれないときでも、この新聞紙の筒を腕や脚に添え木のように当てて結んでおけば、応急処置に使えます。
また、避難所で支援物資を配る時など大量の食器が必要になった時には、折って紙食器を作ったり、被災地での寒さを和らげるために新聞紙をくしゃくしゃにして丸め、服の中に入れておくという使い方もできるのです!
ポリ袋とラップのセット
ポリ袋は災害でケガをした時に、傷口を圧迫止血する時にキズや血に直接触れないように手に被せて使えます。また、止血した後の傷口は、ラップできつめに巻いておくと包帯代わりになり、傷口からの感染予防や傷口の保護ができますよ。
水道が止まって洗い物ができない被災地では、紙食器にポリ袋やラップを被せて使って食器を繰り返し使えるようにしたり、調理器具が無い場合にはポリ袋をボウル代わりに使ったりと活用できます。
大きめのポリ袋だと、バケツや段ボール箱の内側に被せて給水車からの水や川の水を運ぶ容器として使えば、バケツや段ボール箱が汚れていても使えます。
大判ハンカチはカバー範囲も広かった!
バンダナなど大判ハンカチとして使えるものは、地震直後のもうもうとホコリの舞う被災地でマスクとして使ったり、ケガの止血、骨折した時の包帯など応急処置の主役として活躍します。
「覆う」「包む」「結ぶ」「押える」など、一つでとても応用範囲が広い優れモノなので、ぜひ防災グッズにそろえておきましょう!
雨じゃなくてもレインコート
地震直後に雨に見舞われると、二次災害や雨に体温を奪われることによる体力低下がとても心配です。レインコートは、本来の使い方の雨をしのぐという使い方以外にも防災グッズとして優れた点がいくつもあります。
レインコートは一枚はおるだけで防寒着として活用もでき、手足も自由に使うことができます。災害時の保温シートとして、アルミ製の保温シートも防災グッズとしてよく使われていますが、こちらはじっとその場にとどまることを前提にされており、活動性はレインコートの方があります。
特にじっとしていられない子どもさんにはレインコートはとても重宝されたようですよ。また、つねに埃っぽく、水道水を使って掃除や洗濯のできない避難所では、レインコートをホコリよけとしても使ったようです。
今日のまとめ
地震でトイレ、水道、電気が使えない時に役立つ防災グッズ
今回はイザという時の備え、本当に役立つ防災グッズについてご紹介してみました。
防災グッズは市販のセット品を買えば安心というわけでなく、自分仕様にカスタマイズするのが前提です。ふだん当たり前にあるモノが使えなくなると自分がどれだけ困るかを基準にピックアップしていきます。
たくさん持って行けないからこそ選びたい多機能防災グッズ。身近なものからそろえておきましょう!
・ 簡易トイレと赤ちゃんのおしりふき
・ 懐中電灯よりも両手の使えるヘッドライト
・ 「軍手」入れてても使えない!?頼りになるのは「皮手袋」
・ 捨てる前に一部取っておこうよ新聞紙
・ ポリ袋とラップのセット
・ 大判ハンカチはカバー範囲も広かった!
・ 雨じゃなくてもレインコート
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いつ来るかわからない地震や暴風雨への対策はできてますか?
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