シンギュラリティって何?孫正義が注視する近未来の生活
シンギュラリティとは、技術的特異点のことらしいんですが・・・なんだか難しい。
実はそんなに難しいことではなくて、どうやらAI(人工知能)やVR(仮想現実)の技術が組み込まれたロボットなどが作り出す世界が近いうちにやってくる、そんなクロスポイントに差し掛かっているらしいのです。それで、孫正義は引退を撤回したんだとか。
シンギュラリティって何?孫正義が注視する近未来の生活
シンギュラリティ(技術的特異点)とは?
シンギュラリティという言葉は最近特に耳にするようになりましたよね。私も、聞いたことはありましたが、実際にどんな意味なのかということは知りませんでした。
アラサー女子は、ファッションやメイク、美味しいランチのお店や新しくできたカフェなどにしか興味がないと思われがちですが、これからの生活についてや社会の動向についてだって興味があるんです。
シンギュラリティという言葉を知らなくても、「2045年問題」という言葉は聞いたことがありませんか?
簡単に言うと、AIつまり人工知能が進化していって、人間の知能を超えるのが2045年頃ではないかと言われているのです。
レイ・カーツワイルという人が提唱した概念で、「GNR(遺伝子学、ナノテクノロジー、ロボット)」の3要素が発展することによってもたらされる、人類の生活を革命的に変容させる特異点のことです。
私は調べるまで、ターミネーターのように、ロボットが人間を襲ったり、ロボットに地球が乗っ取られるような世界を想像していましたが、それとはちょっと違うんですね。
ロボットだけではなく、遺伝子学、ナノテクノロジーなどの要素も含まれていて、それが全て合わさったときに、人間を超えるかもしれない・・・ということのようです。
いずれにしても、そのシンギュラリティ(技術的特異点)がやってきたとき、私たちの生活はどう変わるのか?ということについて、ちょっとだけ詳しく見ていきましょう。
孫正義がシンギュラリティを先取り?
シンギュラリティについては、たくさんの人たちが注目しています。注目せずにはいられないと言ったほうが正しいかもしれませんね。
ソフトバンクの孫正義社長が、英国の半導体設計大手ARM社を買収するというニュースを見たという人も多いかもしれません。イマイチわからないけれど、そんなにすごいことなの?って思いますよね。
買収に投じる金額はなんと3兆3000億円・・・もうイメージすらわかない金額です。日本企業としては史上最大の買収案件ということでも注目されています。
難しいことはわからないけれど、孫正義社長は、シンギュラリティに注目し、そしてARM社の買収に踏み切ったと言われています。
人類の知能はどんなに天才と言われたアインシュタインやレオナルドダヴィンチでもIQ200前後。それに対し、AI(人工知能)はいずれIQ10000にまで達すると言われている。
それに、1チップに実装されたトランジスタ数が人間の脳細胞である300億を超えるのは、孫正義社長の計算では2018年だというのだ。つまり、あと2年後には脳細胞の数300億を超えてしまうんです。
2045年はまだ30年も先のことですが、それが突然やってくるのではなく、徐々に進化して行ってその頃にはもう人間はAIには絶対に勝てないということになるわけです。
先を見据えて、これから必要になる技術や仕事などを考えた上で買収を進める。超一流の経営者はやっぱり考えることもやることも違いますよね。
シンギュラリティによって生活はどう変わる?
私たちが気になるのは、シンギュラリティによって生活がどうかるのか?ということではないでしょうか。
例えば、孫正義社長はこう言っています。
「ソフトバンクが開発した世界で最も賢いスマートロボットが、人類のコンパニオン、仲間となって一緒に活動することになる。そして、森羅万象を学んだAIが人類を大災害や不治の病から守ってくれるようになる。人類は今よりももっと豊かで、より生産性が高く、より楽しい人生を送れるようになる。そして、300年以内には人類の寿命が200歳を超えるのではないか、と思っている。」
ロボットが活躍する、AIが人間を超える日が来る・・・そんなことを聞くと、いつかロボットだけが支配する地球になってしまうのではないか?
ロボットに人間が従う、そしていつか人間がいなくなる地球になるのではないか。
私のように無知な人間は、そんなふうに思ってしまうのですが、AIを作り出し、操る側の人間としてはそういう考えはないようですね。
普通に暮らしていても、必ずと言っていいほど起こる災害。そんな災害のときに、人類を救ってくれるロボットがいたらどんなに助かることでしょう。危ない場所にも入っていって、助けてくれるロボットがいたら、人間にかかる負担もかなり減ります。
高齢化が進む日本では、介護の問題なども深刻化していますよね。そういう現場でも活躍してくれるロボットはどんどん進化しているようですが、これからもそういった介護用のロボットの開発は進んでいくでしょう。
病気にならないで健康に暮らせたら・・・そんなことが実現したらうれしいですよね。日本人の死因の3割を占めるガン。これだってもしかしたら近い将来AIの力によって完治する病へと変わっていくかもしれません。
人間では考えつかなかった新薬が生み出され、治らない病気がなくなる。人間の手では治せなかった病気が、治せるようになる。難しい部分の手術などはどうしても人の手では限界があるけれど、ロボットの開発が進んで、簡単にできるようになるかもしれません。
自動運転車の普及が進んで、事故が大幅に減れば、不慮の事故で亡くなる人が減ります。今、自動運転車の開発はかなり進んでいるので、近い将来実現しそうですよね。
そういうことを全てひっくるめて考えると、300年以内に200歳の寿命というのもあながち夢物語ではないかもしれませんね。
アンチエイジングにいい、いつまでも20代でいられる薬なんて開発されたら・・・最高ですよね。
そう考えると、シンギュラリティも必ずしも怖いものではないのかもしれません。
これから注目される仕事となくなっていく仕事
2045年、シンギュラリティまでにいろいろと変化していく私たちの暮らし。仕事の面で言ったら、どんな仕事がなくなっていって、反対にどんな仕事が必要になってくるのでしょうか?
まず、言わずもがな単純作業、流れ作業といった仕事はなくなっていくでしょう。今、工場で箱詰したり、果物や野菜の選別をしたり、手作業でやっているような仕事はロボットの開発が進むにつれて全自動化されていくのではないでしょうか?
人の労働力には限界があります。24時間働き続けることはできませんし、同じクオリティのまま作業することも無理ですよね。
しかし、ロボットなら24時間作業することが可能ですし、効率もよく人件費もかかりません。
ミスも、人より少ないかもしれない・・・そうなってくると近い将来こういう仕事はロボットに変わる確率が高いですね。
そして、運転の仕事ももしかしたら2045年までにはなくなるかもしれません。自動運転車の開発が進めば、タクシー、バス、トラックでの運送なども人ではなくロボット、AIの仕事になりますよね。
過剰労働により判断を誤って事故を起こすということがなくなれば、事故で亡くなる人も減ります。
今、深刻化している農業なども、これからはロボットの出番になりそうです。農業の世界での高齢化はかなり深刻で、お年寄りが重労働を強いられているケースは結構あります。
しかし、収穫物を持ち上げるときの力を軽減してくれる農業用のアシストスーツ、
遠隔操作で動かすことができる農耕機などの開発によって、農業も変わりつつあるようです。近い将来、農業もロボットに取って代わられそうですね。
さて、ではどんな仕事がこれから活躍するのでしょうか?
直接的な仕事で言えば、ロボットが増えることによって増えるのが、ロボットを運用したり教育する仕事です。
動かすためには人の力が必要ですよね。
そういうことで、ロボットを動かし、管理する仕事はこれからどんどん増えていくと考えられます。
そして、ロボットではできない仕事、芸能だったりスポーツ、こうったものもまだまだ活躍しそうですね。
アイデンティティを追求するような、宗教に関する仕事だったり、伝統的な文化を守る古典的な仕事なども必要とされます。
ロボットが接客するといっても、人として心を込めた接客はまだ出来ませんから、そういった、「心配り」を必要とする仕事もなくなることはないでしょう。
私たちの生活へのメリットとデメリット
私たちの生活への影響はいろいろあります。何に対してもそうですが、シンギュラリティによって私たちの生活へのメリット、デメリットはあります。
メリットは、やはり便利になったり安全になったりすることですね。一昔前から比べたら、家事などもとても便利になったし、20年前から比べたら携帯電話もかなりの進化を遂げています。20年前に誰がスマートフォンなんて想像できたでしょうか・・・あの頃の私が見たら絶対電話だとは思わなかったはず。
これからもっともっと色々なものが進化して、ロボットが家にいる生活が当たり前になるでしょう。掃除も洗濯も料理もやってくれるロボットが出てきたら、お母さんの負担もかなり減りますよね。女性の社会進出だって、どんどん進むことでしょう。
もちろんデメリットもあります。それは、私たちからしたら未知の世界であるということ。ロボットに取って代わられる仕事をしているような人にとっては、驚異かもしれませんし、今から仕事を考えて、転職することも必要になるかもしれません。
究極のところ、いつかロボットに支配される世界になってしまうかもしれないという恐怖もありますよね。でも、あまり悲観しても仕方ないので、これからの便利で安心な世界を楽しみに待つことにしましょう。
今日のまとめ
AIって何?押さえておきたい人工知能の使い道と実用例 まとめ
いかがでしたか。シンギュラリティ(技術的特異点)と聞くとちょっと難しい話かな?と思ってしまいますが、私たちの生活にとって欠かせないものだし、避けては通れないものでもあります。
いい面も悪い面も当然ありますが、これからそういう社会になっていくんだということを知っておくことで、心の準備をして、自分の仕事を見直したりできますよね。
また、ロボットが活躍する社会でも、自分が必要とされるためにはどうしたらいいのか?
そして、将来子供が生まれて、どんな仕事を勧めたらいいのか?ということも考えられるようになります。
シンギュラリティについて知ることは、今とても大切なことなんです。
・ シンギュラリティ(技術的特異点)とは?
・ 孫正義がシンギュラリティを先取り?
・ シンギュラリティによって生活はどう変わる?
・ これから注目される仕事となくなっていく仕事
・ 私たちの生活へのメリットとデメリット
あなたにオススメの記事
当サイトへのご訪問ありがとうございます。記事のご愛読に感謝します。