フリーランスの確定申告!e-taxで青色申告するメリットは?やり方は?
個人事業主やフリーランスは毎年2〜3月になると、業務と並行して確定申告をしなければなりません。
簡単に説明すると「1年間でこれだけ稼ぎましたよ」と報告するもので、使った経費などを差し引いて、税金をどれだけ払うかが決まるもの。
中には会計処理、確定申告を税理士に頼む人もいますが、事業規模がさほど大きくないフリーランスは自分でやっている人が大半。
そういったこともあって申告の時期になると、
「確定申告やった?」
「まだ。ヤバイよね」
という会話があちこちで繰り広げられているんです。
面倒で後回しにしたくなる確定申告。その手間を軽減できて「青色申告」が簡単になるのが今話題のe-Tax(電子申告)。
青色申告:
確定申告の形式で「青色申告」の他に「白色申告」というものがある。控除額が大きいのが青色申告。白色申告のメリットはあまりないので、事業主の大半は青色申告を選択している。
今回はe-Taxで青色申告する方法を解説します。
「これから独立を」と考えている人はぜひ参考にしてくださいね。
フリーランスの確定申告!e-taxで青色申告するメリットは?やり方は?
e-Taxとはどのようなシステム?
所得税や贈与税、法人税など「国税」に関する各種手続き、申告書の提出をインターネットで電子的に送信できるシステム(=e-Tax)。
政府はマイナンバーカードやe-Taxを普及させたいと考えているので、税務署に書類を持ち込んだり、郵送するよりもe-Tax利用のメリットを増やして、利用者の拡大を目指しています。
2020年からはe-taxを使わないと「青色申告」の控除の部分が65万→55万に減ってしまうので、65万を死守するにはe-taxの利用が必要なんです。
なぜ青色申告特別控除額は65万のほうがいいの?
事業主の税金は実際に稼いだ額ではなく「所得=(収入-経費-控除額)」で決まるので、55万よりも65万あった方が、たくさん稼いだ年に控除額として差し引ける部分が大きいので「節税」になります。
e-taxで確定申告を行うメリットは?
自宅で簡単に確定申告を済ませられるのが最大のメリット。これには色々な意味があって、税務署に行く手間が省けることはもちろん、書類を郵送しなくていいので切手代がかからなかったり、紙を大量に印刷せずに済むので経費削減になります。
2020年から青色申告特別控除は55万円になります。ただし、e-taxを使って「青色申告」を行えば、これまで通りの控除額「65万円」をキープすることができます。
個人事業主であるフリーランスの場合、青色申告特別控除を65万円にできることがe-taxで確定申告を行う最大のメリットであるとも言えますね。
青色申告(マイナンバーカード方式)のやり方 PCからe-taxを使う場合
e-Taxは「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」があり、どちらか一方を選ぶことができます。
しかし、ID・パスワード方式は「マイナンバーカード」が普及するまでの経過措置。マイナンバーカード方式での申告が今後はスタンダードになります。
事前に準備が必要なもの
マイナンバーカード方式で確定申告をe-Taxで行うために、事前に準備が必要なのは以下。
・マイナンバーカード(電子証明書入り)
・ICカードリーダライタ3,000~5,000円(マイナンバーの読み取りに必要)
・インターネットに接続したPC
・電子証明書を使うためのソフト
確定申告をe-Taxで行う手順(マイナンバーカード方式)
⑴ ICカードリーダライタのソフトをPCにインストール
ICカードリーダライタはSONYの製品が人気。説明書にセットアップ方法が書いてあるので、手順通りにインストールしていってください。
ソニー SONY 非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi RC-S380
⑵ 公的個人認証サービス利用者クライアントソフトの設定
マイナンバーカードに記録された電子証明書を利用するために必要な手順で、公的個人認証サービスポータルサイトからご自身のPCの環境に合うソフトをインストールします。
⑶ ルート証明書・中間証明書のインストール
証明書の発行元がちゃんとしているかを確認するために必要な手順。まだまだ道のりは長い・・・
⑷ 信頼済みサイトおよびポップアップブロックの許可サイトへの登録
意味はよく分からなくても、そのまま進んで大丈夫です!
⑸ 利用者情報の登録・確認・変更
これでようやく事前準備が完了しました。
⑹ 申告データの作成→マイナンバーカード方式で提出を選ぶ
「平成○年分事前準備セットアップ」という項目が出てくるので、設定を行ってください。
⑺ マイナンバーカードの認証→ICカードリーダで読み取る
マイナンバーをカードリーダで読み取ってデータを送信したら終了。
お疲れ様でした。
スマホからe-taxを使って確定申告(マイナンバーカード方式)を行う場合は
事前に準備が必要なもの
・マイナンバーカード
・マイナンバーカードの読み取りに対応したスマホ
その他
・給与所得の源泉徴収票(添付の義務はないけれど保管義務がある)
・医療費控除の書類
・寄附金控除の書類
・還付金を受け取る口座
>>注意点<<
androidのスマホには近距離無線通信規格「NFC」が内蔵されているのでe-taxが使えますが、iPhoneには内蔵がないので対象外。
確定申告をe-Taxで行う手順(マイナンバーカード方式)
⑴ 国税庁 確定申告書類等作成コーナー
申告書類の作成ページにいきましょう。
⑵ 作成開始→質問に答えていく
深刻に必要な質問に答えていってください。この段階で対象者以外は弾かれます。
⑶ 申告書の提出方法「e-Tax」を選ぶ
「e-Tax」か「書面」かを選ぶことができます。
⑷ マイナンバーカード方式により提出を選ぶ
「マイナンバーカード方式」か「ID・パスワード方式」かを選べるので、マイナンバーカード方式を選んでください。
⑸ 設定を行う
設定には各種パスワードが必要なので、マイナンバーを取得した時のパスワードなどは忘れないように。
⑹ 金額を入力して送信
収入などを入れて情報を送信します。
⑺ 入力内容を保存したら完了
スマホからe-taxを使った青色申告ができる人・できない人
2019年1月からスタートした「スマート申告」はスマホだけで確定申告を行えるという画期的なシステムが話題を呼びました。
しかし、初年度は「給与所得者(年末調整済)」で「医療費控除」や「ふるさと納税」の寄附金控除を受ける人などが対象。スマホで申告できた人は限定的でした。
これが2020年には「枠が少しだけ拡大する」と言われているので、初年度よりは対象者が増えるはず。
毎年少しずつアップグレードしていって、いずれは青色申告をする個人事業主・フリーランスにも拡大していくかもしれませんが、現段階では未対応。
ほとんどの事業主が個人のPCを所有していて、それで申告をしています。スマホ申告が今よりもっと便利にできるようになったらいいですね。
今日のまとめ
フリーランスの確定申告!e-taxで青色申告するメリットは?やり方は?
e-taxを使った青色申告にはマイナンバーカードがあるのとないのとでは、手続きも違ってきます。
さらには、青色申告特別控除でも2020年からは「e-tax(電子申告)でないと控除額が10万円少なくなる」ので、移行に向けて進んでいる真っ只中とも言えますね。
よって、個人事業主やフリーランスにはマイナンバーカードが必須。
作成するなら今のうちがオススメです。
◉ e-Taxとはどのようなシステム?
・所得税や贈与税、法人税など「国税」に関する各種手続き、申告書の提出をインターネットで電子的に送信できるシステム
◉ e-taxのメリット
・自宅で簡単に確定申告を済ませられる
◉ PCからe-taxを使った青色申告のやり方(マイナンバーカード方式)
⑴ICカードリーダライタのソフトをPCにインストール
⑵公的個人認証サービス利用者クライアントソフトの設定
⑶ルート証明書・中間証明書のインストール
⑷信頼済みサイトおよびポップアップブロックの許可サイトへの登録
⑸利用者情報の登録・確認・変更
⑹申告データの作成→マイナンバーカード方式で提出を選ぶ
⑺マイナンバーカードの認証→ICカードリーダで読み取る
◉ スマホからe-taxを使った確定申告のやり方(マイナンバーカード方式)
⑴ 国税庁 確定申告書類等作成コーナー
⑵ 作成開始→質問に答えていく
⑶ 申告書の提出方法「e-Tax」を選ぶ
⑷ マイナンバーカード方式により提出を選ぶ
⑸ 設定を行う
⑹ 金額を入力して送信
⑺ 入力内容を保存したら完了
◉ スマホからe-taxを使った青色申告ができる人・できない人
・「給与所得者(年末調整済)」で「医療費控除」や「ふるさと納税」の寄附金控除を受ける人などが対象
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