川の水を飲めるように煮沸・濾過する方法!災害時のサバイバル術
阪神大震災から20年以上経ちますが、いつ来てもおかしくはない大地震。そして、日本で暮らしている限りは避けられない地震。でも、普段から備えがあれば何も怖くはありません。最悪、水道が止まったとしても川の水が飲めるようにできればOK! そう、ろ過機能がある浄水器付き水筒を持ち歩いていれば万全です。その理由は・・・
地震に備えて飲料水を備蓄しておくことは今や常識です。でもいざ地震が来てみたら、家の近くにいなかったり家が倒壊してせっかく準備していた水が役立たなかった・・・ということも十分あり得るのです。
また、大規模地震の際には3日で水道水が供給されるようになる保証もなく、備蓄した水が足りなくなることも考えられます。そこで飲料水の備蓄ではなく「飲料水を作り出す」準備も必要になってくるのです。
そこで今回は、災害時浄水器の利用をメインにお風呂の残り水やトイレのタンク水、川の水や池、プールなどの身の回りの水から水道水並の安全な水を調達する手順についてご紹介します。
川の水を飲めるように煮沸・濾過する方法!災害時のサバイバル術
蒸留する
飲料水として利用できる水の条件って何でしょう?
それは、まず身体に有害な成分が含まれていないことと、細菌などで汚染されていないことです。それに無色透明、無味無臭なら言うこと無しの飲料水になります。
これを地震後ライフラインの使えない状態で調達する方法を考えることになります。水のろ過装置や消毒できる薬剤が無い時には、汚水を加熱して一旦水蒸気にしてから冷やしてきれいな水を得る、蒸留という方法で飲料水を調達する方法があります。この方法だと地震などで土砂崩れが起こって川の水が濁流になっていても、蒸留水は純水に近いのでかなり安全な水を得られます。
けれども蒸留するための燃料が必要なこと、蒸留に適した容器が複数必要なこと、コップ一杯の水を作るために何十分も作業を続けなければならないことなど、
地震後の混乱の中でたくさんの人の飲料水を調達するには適していません。
布や紙の繊維を使ってろ過する
地震の後水道水が止まり、川の水、池など自然界の生水を飲料水に使う場合には、土や砂、虫、落ち葉や藻などの有機物や無機物のゴミや汚れをまず取り除く必要があります。ろ過では微生物などのろ過できない小さな物質や特定の化学物質は取り除けません。
けれどもろ過は、川の水や池の水など比較的汚れた水を飲料水として処理して飲むためには、まずしておかなくてはいけない大切な浄水方法なのです。
なぜなら、その他の浄水方法がいくら優れていても、元の水がろ過で取り除ける大きな汚れで一杯だと浄水機能がダウンしてしまったり、十分な効果が得られなくなってしまうから。
ろ過材としては、衣類、タオル、ガーゼ、ハンカチ、キッチンペーパーやティッシュ、コーヒーフィルターなどが利用可能です。目の粗いものから順に3種類ほどを重ねて使うと効果的に使えます。
煮沸消毒
ろ過した水で取り除けなかった微生物などを加熱して殺菌し、飲料水として使えるようにするものです。
燃料と鍋ややかんなどの金属製の容器が必要になるので、道具がないと行えませんが、ろ過に続く作業としてセットで覚えておくと、川の水でも飲料水に近づけることとができます。
消毒
煮沸消毒をする道具や燃料が無い時に、台所用のハイターなどの漂白剤があればこれを川の水などの消毒薬として使えます。漂白剤の主成分の次亜塩素酸ナトリウムは塩素で微生物を殺菌したり漂白をします。水道水の消毒や殺菌にも塩素が使われており、地震などの災害時にはまな板やふきんの消毒にも使う、安全な台所用のハイターを塩素消毒剤として使うことができるんです!
使い方は、2ℓのペットボトルの水にハイターを8滴入れてフタをしてからよく振って30分放置します。その後フタを開けて臭いを嗅いでみて、わずかに塩素の臭いがすれば消毒完了です。もし塩素臭がしなければさらに数滴加えて30分ほど置き再度試してみます。塩素臭がすれば飲料水に、それでもしなければ水源の水を変えて試してみましょう!
浄水器つきの水筒を使う!
地震などの災害を想定した、手動で水をろ過して飲料水を作る携帯浄水器つきの水筒が売られているのを知っていますか?
ハンディタイプの浄水器でありながら、製品によっては最先端のテクノロジーを使ったフィルターを使うことで世界中の川の水や湖の水に生息するジアルジア、クリプトスポリジウム、大腸菌などの代表的な微生物を99.9~99.999%除去してしまう効果や、コーラを透明にしてしまうほどの化学物質吸着力があり、かなりの威力です。
この浄水器つきの水筒、使い捨てではなくフィルター交換方式なので、普段からマイボトルとして携帯すれば、水道水の塩素を取り除いてミネラルウォーターのように飲むのに使えます。もし帰宅する最中に地震に遭ったりアウトドアなどで遭難しても、この浄水器つきの水筒を持っていれば、川の水でも池の水でもすぐにろ過して飲むことができます。
セイシェル(Seychelle)携帯浄水ボトル・サバイバル+/予備の交換用フィルター1個&防災ガイドブック1冊付セット
注意しないといけないのが、ろ過機能がスゴイからと言ってコーラやコーヒーなどをしょっちゅうろ過して透明にして「見て見て!!スゴイっしょ!」と友達に見せびらかさないコト!
ろ過はできてもフィルター機能はムダに低下していざ地震の時に役に立たなくなってしまいます(涙)。
「能ある鷹は爪を隠す」浄水器つき水筒のスペックはいざという時のために大切に温存しておきましょうネ。
Vestergaard(ベスターガード) 浄水器 LifeStraw Hollow Fiber
今日のまとめ
川の水を飲めるように煮沸・濾過する方法!災害時のサバイバル術
地震で水道が使えなくなった時に飲料水を調達する方法をご紹介しましたが、いかがでしたか?
災害時には手元にどのような道具や材料がある状態になるか、わかりません。
まず、自分自身の飲料水を調達するためのろ過装置つきの水筒を用意しておき、災害時にはその状態に応じて、今回ご紹介した方法を参考に応用してみてください!
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日本は水資源が豊富ですから、あまり深刻に悩むことはありませんが・・・
・ 蒸留する
・ 布や紙の繊維を使ってろ過する
・ 煮沸消毒
・ 消毒
・ 浄水器つきの水筒を使う!
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いつ来るかわからない地震や暴風雨への対策はできてますか?
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